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高森明勅
2020.2.6 00:09皇統問題

特攻隊に志願して戴くような…

皇學館大學教授で日本会議系の代表的な論客
のお一人、新田均氏。
昨年12月に大阪で開催された討論会でご一緒した。
前にも紹介したように、男系「優先」絶対を唱える同氏は
その時、旧宮家系国民男子の皇籍取得について
「特攻隊に志願して戴くようなもの」という趣旨の発言をされた。
この比喩が適切かどうかはともかく、実現のハードルの高さを
十分に自覚されていることが伝わり、共感を持てた。
それまで一国民として民間の生活を続けて来た人が、婚姻という人生の一大事を介在させることもなく、そのまま皇族の仲間入りをされる。それがいかに至難なことであるかの自覚もなく、法的整備さえ出来ればたちまち実現する、と錯覚しているとしか思えないような言説も、しばしば見掛ける。人権感覚以前の、他人の境遇への想像力の決定的な欠如と言う他ないだろう。【高森明勅公式サイト】
https://www.a-takamori.com/

高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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